チャッキラコ   国指定重要無形民俗文化財

日時 平成16年1月15日(木) 10:00〜18:00(?) ※毎年同日に奉納
場所 海南神社(神奈川県三浦市三崎)ほか
交通 京浜急行三崎口駅よりバス、三崎港下車徒歩3分、三崎東岡下車徒歩5分


2004年最初の撮影は、いきなり巫女舞でも稚児舞でもないんですが…そのへんの話はのちほど。
由緒などについては無形民俗文化財アーカイブズこちらのページが詳しいです。
関係する地図はこちらになります。

海南神社鳥居 海南神社本殿

10時少し前に海南神社に着きました。現地でチャッキラコの歴史や歌詞を記したパンフレットを貰えます。
そんなに広くない境内にはすでにかなりの人だかりが。もっとも、人数が多いのは小学生(幼稚園児も?)で賑やかでした。
アマチュアカメラマンや報道関係もたくさん。

10時になり、チャッキラコ保存会の代表の方の説明がありました。
まず本宮でお祓いを受け、踊りを奉納してから海南神社に着くとのこと。
今年はこれまでで最も多い23人が踊るそうです。ここまで続いているのは小学校の協力が大きいとおっしゃてました。(3つの小学校から来ているそうです)

興味深かったのは衣装の変遷の話ですね。もともとはそれぞれお正月の晴れ着を着ていたのを、明治44年にお揃いの袴姿に変えたそうです。
その理由は、各家庭の貧富の差が着物に現れるのがよくないということだったとか。
その後、神事舞と間違って紹介されたため揃いの着物姿にしたそうですが、家々を回る際には巫女さんの格好のほうが有難味があるという声があり、今に到っているそうです。

10時半になり、踊り手さんたちが到着しチャッキラコの奉納になります。最初に踊るのは一番年上の小学6年生以下、みんな揃いの着物姿の12人。
そもそもチャッキラコというのは、
 1.踊りに使う小道具の名称
 2.1の小道具を使う踊りの名称
 3.2を含めた六つの踊りの総称
もともと1だったのが2から3へと広がり、三つの意味で使われています。
まずみんなで「おめでとう」と言って踊りが始まります。始めは「初いせ」、次は「チャッキラコ」。
「チャッキラコ」では足で拍子をとるんですがなかなかうまく撮れませんでした…

始まるよ 初いせ チャッキラコ チャッキラコ

三番目は「二本踊り」。扇を二本持って踊ります。扇を開くときにはバサッとけっこう大きな音がします。
四番目が「よささ節」。歌を歌うのは80歳の方を筆頭に4,5人の女性です。

二本踊り 二本踊り よささ節

五番目が「鎌倉節」、最後が「お伊勢参り」。輪になって回ります。
最後にまた皆で「おめでとう」と言って終了。六つの踊りに要する時間は15分ぐらいでした。

鎌倉節 お伊勢参り

今年は踊り手が23人と多いため、次は境内の一段下がったところで、小さい子も一緒に踊ります。小さい子たちは色とりどりの着物姿でした。
「子供たちを前にしてあげてくださーい」と言われたので私はおとなしく後ろに下がりました(^_^;)

緊張 歌い手さんたち あ、飛行機雲 チャッキラコ
よささ節? 真剣です お伊勢参り お伊勢参り

海南神社での奉納が終わったのは11時過ぎ。すぐに人がいなくなってしまいました。
昼食をとってしばらくぼーっと三崎港を眺めてました。その先にある花暮竜神様(小さな祠です)に人が集まってくるはず…

三崎港

…なのに12時半になっても全然人が来ないので、さては仲崎竜神様が先だったかとあわててそちらに向かうと、ちょうど踊りが始まるところでした。
女の子は多少人数が減っていたようです。年上の六人は金の烏帽子に水干・緋袴に着替えています。みんな午前中よりもリラックスした感じでしたね。
観客も30人ほど。お母さんたちが周りで見守っていました。晴れていたとはいえ日陰だと寒かったので、踊り終わると皆上着をかけてもらっていました。

仲崎竜神様 袴姿 チャッキラコ 笑顔
年長さん 年少さん 寒ーい

次は向かいの宿屋の中でも踊ります。中に入って撮影してもいいと言われたのですが、遠慮しました。
その後、海沿いの道を歩いて花暮竜神様まで歩きます。
花暮竜神様ではまた、小学生の団体が見学に集まっていました。時刻は1時20分ごろ。

城ヶ島大橋を背景に 花暮竜神様 人だかり チャッキラコ
チャッキラコ 向こうは海

次は寿司屋の「咲の家」の中で。偶然にも昼食はここで中落ち丼(おいしかったですよ(^_^;))を食べたところで、今度は一緒に中に入ってみました。
狭い中を踊るのはなかなか大変です。フラッシュが届かなくてあまりいい写真は撮れませんでしたが…

咲の家前 店内 狭いです まだまだ続く…

その後、一帯の商店を回って店の中で踊ることを繰り返します。小さい女の子たちは大変そうでしたね。
これが6時頃まで続くそうですが、私はこのへんで失礼しました。

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