府馬の神楽

日時 平成18年2月25日(土) 11:00〜17:00 ※毎年2月第4日曜日に奉納
場所 愛宕神社(千葉県山田町府馬)
交通 総武本線旭駅または成田線小見川駅より千葉交通バス「小保内」(こぼうち)下車、徒歩5分


三度目の山田町の神楽、こんどは「府馬の神楽」です。3月に合併して香取市になるので、山田町としては今年が最後になります。
神楽の曲目紹介は香取市公式観光サイト府馬の神楽にて。

早めに着いたので神社のすぐ近く、国の天然記念物「府馬の大クス」を見に行きました。高さはそれほどではないですが幹回りはかなり太いです。
樹齢1300〜1500年とのことで、まだまだ元気なようです。傍らには小さな祠もあります。

府馬の大クス 府馬の大クス

11時過ぎ、愛宕神社の鳥居前に着くと、かなり急な石段が上に続いています。そんなの聞いてないー(苦笑)
130段の石段を昇ると平らな場所に出て、目の前に拝殿がありました。山の上なので結構風が冷たいです。

しばらくすると拝殿では神楽を舞う男性らによる神事が始まりました。その間にお稚児さんが三々五々と集まってきます。
小学校低学年かもう少し下のようです。同町の「長岡の神楽」と同様、振袖に緋袴で、上に白衣を着けます。袖括の緒(でいいのかな?)が青色でした。

12時10分前、「猿田彦命」から神楽が始まります。刀を構えた姿勢で他の人が米を撒くところなど、水神社などと同じ型ですね。
その間、稚児さんたちは拝殿内を我が物顔に走り回っています(*^_^*)

本殿と拝殿と屋台 稚児 露払い 露払い
稚児 稚児 うすめ うすめ

猿田彦の一時間近い舞の次は「天鈿女命」。
お囃子は大太鼓と大拍子が一人ずつ、笛が二人で、交代で担当していたようです。

三番目は「八幡大神」。ここまでの三番では、片足を上げて静止する姿勢−確か反閇(へんばい)っていったはず−をとります。
続いて「三宝荒神」、せりふを言いながら棒を振り回し、床に叩きつけて歩き回ります。

やはた やはた こうじん こうじん

その後、最初の稚児舞「幣束の舞」になります。拝殿と神楽殿との間は父親?が稚児を抱えて運びます。
香取神宮の御田植祭など各地でみられるようですが、稚児は神聖なので地面に足をつけてはいけない、ということのようですね。
舞はおばあさんが指導。時計回りに回ったあと横一列に並び、後ろを向いて田植をするような動作があります。

幣束の舞 幣束の舞 幣束の舞 幣束の舞
幣束の舞 幣束の舞 幣束の舞 稚児

五番目は「乙女之命」のあと、二番目の稚児舞「扇の舞」になります。
稚児さんは白衣を取った姿で舞います。結構時間が長めですね。この頃になるとだいぶ観客も増えてきました。

おとめ おとめ 稚児 稚児
扇の舞 扇の舞 扇の舞 扇の舞
扇の舞 扇の舞

六番目は「恵比寿大神」。釣りの動作をしたあと、本物の鯛四匹を次々と観客に向かって投げ、争奪戦が勃発(笑)
続いて「稲荷大明神」が休み休み田畑を耕し、「天種子命」が種まきをして「白狐」がそれを真似たり邪魔したりします。

えびす えびす もちまき いなり
いなり 種蒔き・びゃっこ 種蒔き・びゃっこ 注連切り
注連切り 鳥居

最後に「須佐男命」が登場して、舞台に張られた注連縄を刀で切り払います。それも客席に投げて神楽は終わりです。
時間は午後5時前でした。

おなじみの演目と稚児舞ですが微妙に違ったりしますね。カメラマンは10人前後いました。
今回は豚汁を頂いたほか、紅白のお餅やお菓子もとれました。だんだん慣れてきたらしい(笑)

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