白間津(しらまつ)大祭(おおまち)<前編> 国指定重要無形民俗文化財

日時 平成19年7月28日(土)9:30〜18:00 ※4年に1度、7月第4金〜日曜日
場所 日枝神社とその周辺(千葉県南房総市千倉町白間津)
交通 JR内房線・千倉駅よりバス「白間津」下車



四年に一度、三日間にわたり行われる「白間津のオオマチ」の二日目に行ってきました。
千倉からのバスにはカメラマンがたくさん。9時半ごろ現地に着いて祭典の行われる日枝神社に向かうと、既に多くの人が集まっていました。
中高年の男性と子供は揃いの浴衣、若者は白装束姿です。

門 日枝神社 日枝神社 祭典

間もなく本殿で祭典が始まりました。奥には祭りの主役、ナカダチ役の少年二人―ニッテン(日天)・ガッテン(月天)とも呼ぶ―が座っています。
手前には子供の巫女さんが二人座り、やがて巫女舞となります。足元に小さな茣蓙が敷いてあって、その上で舞います。
このお祭り独特の巫女舞のようでした。

巫女舞 巫女舞 巫女舞 巫女舞
巫女舞 巫女舞 巫女舞 巫女舞

10時半、祭典が終わって「お浜下り」に。行列が神社を出発して海岸に向かいます。
衣装の裾や手に持った棒に付けられた鈴が鳴って賑やかでした。

酒樽萬燈とササラ ササラ トヒイライ ナカダチ
エンヤホウ 猿田彦・提灯 トヒイライ エンヤホウ
巫女 エンヤホウ 神輿 行灯

途中の道はかなり狭くて、行列を追いかけるのは結構大変です。しかも陽射しもかなり厳しかったし…

そうこうしているうちにいきなり路上で「トヒイライ」の踊りが始まりました。『日本の祭り文化事典』(東京書籍)より引用。

トヒイライは中学生から高校生の少女が棒を持ち、笛・太鼓に合わせて踊る。行列の露払いに相当する役である。 エンヤホウは小学生以下の少年が演じるもので、先頭の二人が片鎌槍を、そのほかは長刀を持ち、「エイ ヤ ホウ」という 掛け声をかけながら振って行列の先頭を進む。道を切り開く様を表したものという。
実際にはトヒイライにも、もっと小さい子がいました。
続いて「エンヤホウ」も。みな顔に八の字髭を描いているのが面白い。

トヒイライ トヒイライ トヒイライ トヒイライ
エンヤホウ エンヤホウ エンヤホウ ササラ

お囃子を響かせながら、さらに行列は進みます。

行列 猿田彦 太鼓 ナカダチ

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